求人をみる時に必ず確認するのが「給与」の項目だ。
主に「月給〇〇万~〇〇万」という記載を見かけると思うが、時に「年俸制」という記載も見かけるだろう。
正直あまり聞きなれないため、「月給と年俸って何が違うの?」と疑問に感じてはいないだろうか。
この記事ではそんな「月給制」と「年俸制」を解説し、メリット・デメリットで比較していく。

この記事を読めば月給と年俸の違いが分かり、転職先の選択材料になるだろう。
〇月給制とは、月に支払われる給与があらかじめ定められている給与体系のこと。
〇控除方法の違いにより以下の3種類がある。
- 日給月給制
- 月給日給制
- 完全月給制
〇年俸制とは、1年間で支払われる給与の総額があらかじめ定められている給与体系のこと。
〇月給制と年俸制はどちらが良い悪いということはなく、メリット・デメリットを比較したうえで選択するのが望ましい。
月給制

月給制とは、月に支払われる給与があらかじめ定められている給与体系のこと。
- 月給が決まっている
- 欠勤や遅刻・早退をしたときの控除方法は企業により異なる
- 給与の控除方法により3種類に分けられる
- 有給休暇・残業は適用
月給があらかじめ決められており、有給休暇・残業は適用される。
控除方法の違いにより以下の3種類に分けられる。
- 日給月給制
- 月給日給制
- 完全月給制

※労働法では明確に定義されていないため、企業により表現・内容は異なることもある。
1つずつ確認していこう。
日給月給制
日給月給制とは、月に支払われる給与が決まっており、欠勤や遅刻・早退をした場合その分が控除される給与体系のこと。
控除の対象は基本給の他、各種手当も含まれる。

簡単に言えば、「働かない分だけ給料が減る」ということだ。
有給休暇は控除の対象にはならない
有給休暇は労働基準法でも定められている通り、労働者に与えられし権利だ。
「有給」の名の通り、使用したからといって給料が減額されることはない。
月給日給制
月給日給制とは、月に支払われる給与が決まっており、欠勤や遅刻・早退をした場合その分が控除されるが、手当は控除の対象にはならない給与体系のこと。

日給月給制との違いは、「手当分はもらえる」という点だな。
完全月給制
完全月給制とは、 月に支払われる給与が決まっており、欠勤や遅刻・早退をしてもその分は控除されない給与体系のこと。

どれだけ休んでも月の給料が減ることはないってことだ。
年俸制

年俸制とは、1年間で支払われる給与の総額があらかじめ定められている給与体系のこと。
※年俸 = 1年単位で支払われる報酬
- 1年間の給与が決まっている
- 年俸の決め方は企業により異なる
- 年俸にはボーナス分の額も含まれている
- 1ヵ月単位で分割して支払われる
- 分割の割合は企業により異なる
- 有給休暇・残業は適用
- 固定残業制(みなし残業)の場合、年俸に残業代も含まれる
年俸制では1年間の給与があらかじめ決められている。
年俸の決め方は企業により異なり、前年度の実績や規定のルール・計算にて算出される。
また、基本的に年俸にはボーナス分の額も含まれている。
有給休暇・残業は適用される。
給与は1ヵ月単位で分割して支払われる
年俸制では、労働基準法により「賃金は毎月1回以上、一定期日を定めて支払わなければならない」とある。
分割の割合は企業により異なり、同様にボーナスの有無も異なる。
年俸300万円を12分割した場合、月に支払われる給与は25万円となる。ボーナスは無し。
年俸300万円を16分割した場合、月に支払われる給与は18万7千5百円となり、残りの75万円を2ヵ月分のボーナス(37万5千円)として年2回支給。
固定残業制(みなし残業)の場合、年俸に残業代が含まれる
固定残業制 (みなし残業) とは、月々の基本給や年俸などに残業代があらかじめ含まれているというもの。
ある意味で残業が前提ということだ。

残業がなければラッキーだな。
ブラック企業の悪用に注意!
固定残業制 (みなし残業)で注意してほしいのは、残業時間に関わらず残業代が支給されるということ。
あらかじめ残業代が決まっている分、残業をさせやすい環境になっている。
この制度を利用し、異常なまでの量の残業を強いるブラック企業が存在する。
他にもブラック企業にはさまざまな特徴がある。
ブラック企業の特徴を詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでほしい。
月給制と年俸制のメリット・デメリット

月給制と年俸制のメリット・デメリットを比較してみよう。

月給制のメリット・デメリット
メリット
【毎月の給与が安定】
完全月給制を除き、欠勤をしない限り毎月の給与が安定しているため安心できる。
【年間の給与総額が安定】
長期の欠勤をしない限り、基本的に年間の給与総額は増えることはあっても減ることがない。
【直近の実績が賞与に反映】
直近の実績が反映され、賞与額が増えることがある。
【会社の業績次第では臨時ボーナスが出る場合がある】
会社の業績次第で思わぬ臨時ボーナスがもらえるかも。
デメリット
【昇給額が少ない】
毎年の昇給額は数百円~数千円程度に留まることが多い。
【完全月給制を除き欠勤すると減給される】
基本的に欠勤するとその分の給与は減額となる。
減額を防ぐには欠勤日に有給休暇を使用するなど工夫が必要だ。
年俸制のメリット・デメリット
メリット
【年間の給与の見通しが立つ】
年間の給与総額が決められているため、大きな買い物など長期的な計画が立てやすい。
【 実績により大幅に昇給する場合がある 】
成果主義の企業の場合、あなたの実績が認められ大幅な昇給が見込めるかもしれない。
【 仕事のモチベーションが上がる 】
「成果を出して昇給しよう!」 「やったー昇給した!」
頑張った分だけ褒美があると考えたらモチベーションが上がるかもしれない。
デメリット
【実績が無ければ給与が減額する場合がある】
よい成果を出せなかった場合、次の年度の給与が減額する可能性がある。
よい成果を出せたとしても給与に反映されるのは次の年度からになる。
【給与が減額されるとプレッシャーを感じる】
成果を出せず給与が減額した場合、「何か成果を出さないと…」と大きなプレッシャーになるだろう。
プレッシャーが強すぎるとモチベーションの低下につながるかもしれない。
【残業額は一定】
固定残業制 (みなし残業) の場合、残業代が収入にあらかじめ含まれているため、多く残業しても貰える額は基本的に変わらない。
まとめ
月給制と年俸制の違いは、あらかじめ定められている給与が月単位か年単位という点。
どっちが良い悪いというものではななく、互いにメリット・デメリットがある。
あなたのワークライフバランスや何にモチベーションを感じるかなどえお考慮し、納得のできる方を選択するのがいいだろう。
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